今回のテーマは「腰の痛みとその対処法」
肩凝り、膝痛と共に悩まれている方の多い腰痛ですが、治療家ではないトレーナーとしてどのようなアプローチができるのかを学んだ。
腰痛と一言に言っても違和感がある程度のものから椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に坐骨神経痛など病名が具体的に付くようなものまであります。
トレーナーは治療家ではありませんので関節内の問題には手を出すことができない。
トレーナーができることはストレッチングやモビリゼーションなどで身体のアウトサイドを触ることだけです。
ですので大切な事は「自然体」を取り戻すこと。
腰に負担がかかるような姿勢だから腰が痛くなるのですから良い姿勢をいつもしていれば腰に負担がかかるようなこともありませんから腰が痛くなることもないということ。
腰が痛くなると腹筋が弱いからと考えて腹筋を鍛えるための様々なエクササイズを行い、トレーニングで問題を解決しようと考えてしまうケースも多いが、腹筋が弱いから腹筋だけを鍛えるというトレーニング自体がすでにアンバランスなものになってしまっている。
身体の左右差などはほとんどが生活や競技動作の癖から起こる。
そういったものをトレーニングで解決しようとすると時間がかかってしまう。
それよりもバランスが崩れたものを元の状態に戻す身体調整をする方が問題を早く解決することができます。
ただし身体調整の技術のレベルにもよる。
後半は実技で現場での指導で使えるアプローチを教わった。
まずは身体の軸を整えるアプローチを教わった。
人間は3つの軸で動作しますのでその軸をきちんと戻すことで立ち方が変わる。
足をきちんと地面につけてリラックスし、6つの動き(屈曲・伸展・左右の側屈・左右の回旋)を10回程度繰り返すだけで立ち方が良くなった。
自分がやるだけでなくトレーナーとして指導する時の誘導も練習した。
手の当て方、相手に動きをイメージさせるような声かけをすることが大切になってくる。
次に筋膜へのアプローチを教わった。
今まではストレッチングや関節モビリゼーションといったもので硬くなった筋肉を緩めるためにアプローチしていたが、筋肉は筋膜に包まれていますのでその筋膜を緩めることも筋肉の緊張を解すためには重要なアプローチ。
今回教わったアプローチでは一定の圧を筋膜にかけ、さらに手の温かみを伝えて硬くなっているのを解していくといったもの。
実際にやってみると最初は硬さを感じるのですが、徐々に硬さがなくなり柔らかくなっていく。
腰が痛いと背中や腰ばかりにアプローチすることを考えてしまいがちですが、腹筋など前面も硬くなっていることも原因として考えられる。
前面にもアプローチもしてみたが前屈や反りがやりやすくなりました。
そこからさらに背面にもアプローチすると背中や腰の硬さはなくなり身体が軽くなった。
ただ、アプローチする場所を見つけることが難しく、解剖学の理解がまだまだ足りないことを痛感した。
そんな自分のレベルでもそこそこ結果が出てわけですからもっときちんと理解してアプローチできるようになればもっと良い結果を出すことができるのではないかと思う。
今後は実践と勉強を頑張ろうと思う。
個人的に課題だった仰向けでの仙腸関節のモビリゼーションではただ膝を倒して揺らすことだけしか考えることができていませんでしたが先生に修正していただくと仙腸関節の動きを手に感じられる感覚があった。
これを忘れないように反復して自分のものにしたいと思う。