#12 関節モビリゼーションを学んできました①

今回は「関節モビリゼーション」について学んできました。
モビリゼーションはストレッチと共に「自然体」に戻すためにトレーナーが理解しておかなくてはいけないとても重要なものです。
個人的には変形性膝関節症や肩甲上腕リズムが崩れてインピンジメントがある方とのセッションでストレッチが痛みが出てしまったり、上手く緩めることができないという事がありましたので、モビリゼーションの技術を身につけたいという思いでお願いしました。

モビリゼーションとはモビリティ(動きやすい)+ゼーション(状態にする)という意味の言葉からなります。
つまり、「動きの悪い関節をスムースにする」ためのテクニックです。
誤解してはいけないのですが、可動域を広げるためにモビリゼーションをするわけではありません。
「目的があって手段がある」ので、手段を何に使うのかではなく、何のためにこのテクニックを使うのかが重要なのです。
モビリゼーションは矯正法ではないのですが関節の動きをスムースにするので結果としてノーマルの状態になります。

モビリゼーションを学ぶ上では骨の構造や関節の構造、身体の各部分はどのような関節からなっているのかを理解しておくことが大切です。
それは関節を「動くように動かさなくてはならない」からです。
この辺りはストレッチにも共通してくるのですが、動きにくいものをスムースに動くようにするためには、『快の刺激』を与えなくてはいけません。
手技を施す側が無理矢理動かしてしまえば、相手には痛みやつらさなどの反応が出ます。
そうすると本来は動きを良くするために行っているもののはずが、上手くいかないといった結果になってしまいます。
ですから動くように動かすためにはそういったことの理解が大切になってきます。

実技では肩甲上腕リズムを改善していくために必要な手技を教わりました。
腕を挙げていく時には60度くらいまでは上腕肩甲関節で動くのですが、90度まで腕を挙げていくためには肩甲骨が30度動くことが大切になってきます。
ですから腕が挙がらないのは肩甲骨に問題があるのです。
そしてその肩甲骨が動く基準は胸鎖関節にあります。
胸鎖関節を支点にして、浮いたり、下がったり、前にいったり、後ろにいったりするのです。
つまり鎖骨を動かすことが大切になってきます。
反対側には肩鎖関節もありますので、鎖骨の動きは肩の動きに大きく関わってくるのです。
ということで、胸鎖関節、肩鎖関節の動きをスムースにする手技を教わりました。

モビリゼーションをする上で大切な事は伸展位では行わないことです。
完全に関節をロックした状態ではなく、適度に緩んだ(あそびがある)ポジションで行わなくてはいけません。
ですから、どのポジションで緩むのかを知っておかなくてはいけません。
手技自体は軽く動くように動かすだけなので、簡単なのですが、関節を見つけたり、どのように持って行って緩めるのかといったところが非常に難しいです。
先生がやるといとも簡単に見つけ出して、簡単に緩めてしまいます。
この辺りが初めてやるのと何度もやっている経験の差なのでしょう。

しかし、少人数の勉強会の利点はそういった難しいポイントも先生からアドバイスを頂いたり、感覚を実際に押えて教えていただけるので、初めてなりにもなんとか身体が緩めることができました。
鎖骨が動くようになると手を挙げるのがとても楽になりました。(肩甲骨の手技はその段階ではやっていません)
さらに肋骨や肩甲骨をやはり軽いタッチでスムースに動かすようにしていくとさらに挙げやすくなり、腕の重さが気にならないくらい軽い感じでした。
今までどうしても肩甲上腕リズムというと肩甲骨ばかりに目がいってしまっていたのですが、鎖骨の重要性を思い知らされました。

それから腰痛の方に有効な仙腸関節の手技も以前教わったのですが、もう1度教わりました。
仙骨を固定して腸骨を動かすパターン、腸骨を固定して仙骨を動かすパターンをやると、しゃがみこみが非常に楽になります。
さらに尾骨と大腿骨の大転子を刺激して股関節を緩める手技も教わり、やってみましたが、さらにしゃがみこみが楽になりました。

最後に皮膚のラインを使った手技で太もも周り、足関節を緩めていきました。
先日も教わったものですが、触る場所を増やすとさらに緩むのです。
しかもたったの5秒で・・・
こんな簡単に緩めることができるのは驚きです。
セッションのクールダウンで時間があまりない時でもこの手技を使えばものの30秒で股関節から足関節まで緩めることができ、良い状態で終わるために使えそうな感じです。

今回もそれほどたくさんの手技をやったわけではありませんが、身体は軽くなり自然体を感じることができました。
まだまだ学ばなくてはいけない手技はたくさんあるのでしょうが、今回のものだけでもストレッチと組み合わせて行えば、かなりの方に自然体を感じていただけそうに思います。
あとは現場でどんどん実践して、手に感じる感覚、関節を見つける時間の短縮など、いろいろなことを磨いていきたいと思います。 今年は魚住先生から多くのことを学ばせていただきました。
一応、体操、レジスタンストレーニング、ストレッチ、モビリゼーションの基礎の基礎くらいは押えたといったところでしょうか。

ですが、まだまだ実践していく中で多くの疑問、課題、上手くいかないことなどが出てきます。
この程度ではとても理解しているなどとは言えたものではありませんので、来年以降もしっかり自分の課題をクリアし、成長していくために先生から多くのことを学ばせていただきたいと思います。
そして1人でも多くの方に『自然体』を伝え、広めたいと思います。