定例勉強会に参加してきました。
今回のテーマは、「ウォーミングアップと体操」
ウォーミングアップというと運動前には必ず行うものですので運動指導者なら誰でも知っていると思ってしまうものの1つ。
毎回勉強会に参加すると思い知らされるのは、“わかったつもりでやってしまっている”ということ。
運動指導をする立場の人間は必ず、「全ての言葉に定義を持つ」ということを忘れてはいけない。
「ウォーミングアップのためにエアロバイクを何分漕ぎましょう」、「ウォーミングアップのために何分歩きましょう」とジムで良く言いますが、なぜそれをしなくてはならないのかきちんと説明できなければならない。
目的と方法が合ってなければならない。
ウォーミングアップとは、「筋活動をやりやすくするための準備」
筋の血流量をアップすると、柔軟性も反応もアップしやすくなります。
心拍数なら120拍です。(これが心肺持久力を向上させる最低限の数値)
その方法の1つとして体操があります。
体操で心拍数120拍まで上げることができれば理想的ですが、体操を「関節運動」と捉えれば心拍数にこだわる必要はなくなる。
体操はこれから行う運動の準備をしっかりすることが目的となる。
先生から教わる前に10分程度で身体の準備をするために参加者1人ずつ体操を行いましたが、いろいろと注意しなければならないポイントが出てきました。
・動きが辛くないか?
準備運動の段階から辛いものは避けなければなりません。トレーニングが本番。
・種目数
時間を気にすると何種目やろうということに考えがいってしまいがちですが、大切なのは回数です。関節の運動を繰り返してこそ動きが良くなってくる
・号令のかけ方
本来は号令で動きのイメージができていなければなりません。ただ単に1・2・3とカウントするだけでは関節を動かすリズムができない。
その後は先生から教わりましたが、やはり基本は「自然体で立つ」ということ。
そのためには頭と上半身と脚をしっかりとセッティングするための体操を今回は教わった。
首、肩甲骨、上腕関節、腰、股関節、膝関節、足関節という順番でやっていった。
今回初めて体験したのが、五感(見る、聴く、嗅ぐ、舐める)を使ったり、指導者の立ち位置などで柔軟性が向上するというもの。
身体を前に倒していくときに少し前や後ろを見ながらやってみたり、臭いを嗅ぎにいくようにしたりするイメージで倒して普通の前屈より楽に前に倒れるので驚く。
なぜそうなるのか気になるが、先生が仰られていたのが、「すぐにその理由を知りたがる人が多いが、大切な事は結果が出ること。そして、それを今度はどう応用していくかを考えることです。なぜそうなるのかは専門家や研究者が考えれば良いことなのです。」
お客様に変わった理由をあれこれ説明したところでわかっている人が何人いるでしょうか。
指導する立場の人間ですらわかったつもりになっているだけで、わかっていないことばかりなのだから。
大切なことは何かが変わったということを相手に感じさせるという指導の結果を出すこと。